製品を永く愛用してもらうことを考えたとき、長寿命で高負荷に耐え、使う程に味を増していくことが理想と考えます。ジーンズ産地・倉敷市児島と、デニム(生地)産地・広島県福山市の工場と連携し、これに挑戦しました。
QUALITY
vol.1 the Circular Jeans
国内技術の結晶
世界的に高い評価を得る
ジーンズ/デニム工場と開発
循環する素材
リサイクルを前提とした
素材選び、デザイン
環境負荷のない資源
工場に眠っているB/C反を使用
生地の個性をデザインに反映
第一弾ジーンズに選んだのは
ワイドテーパード・シルエットです。
ストレスの少ない穿き心地と、
すっきりとした印象を両立しました。
サイドポケットは縦長の設計、
バックポケットは脚を長くみせてくれる
大きさを追求しました。
Tシャツはもちろんのこと、
襟付きのシャツやジャケットとの相性もよい、
着用シーンを選ばないデザインです。
児島や福山を含む瀬戸内のジーンズ/デニム
生産技術は、世界的に高い評価を得ています。
本製品は、なかでも新しい技術の導入・開発に
こだわり、最前線で活躍する工場とともに
つくりました。高耐久や経年変化の実現のため
素材には、赤耳セルビッチ・デニムを
採用。このデニムは、半世紀以上前から使用される
「旧式シャトル織機」で織られています。
現行織機の約1/6の生産効率ながら、
シャトル織機で織りあげることでしか
生まれない「風合い」が特徴です。
land down under製品は、
リサイクルを前提としています。
再び綿100%のジーンズをつくるためには、
化学繊維の混入を防ぐ必要があり、
可能な限り「綿糸」で縫い上げ、
タグや品質表示まで綿素材を選びました。
綿糸は、デニム生地のように経年変化が生まれ、
細かな色落ちや風合いの移り変わりを
楽しむこともできます。 また、一般的な
ジーンズにある「金属製リベット」は
再利用ができないため、使用しませんでした。
今回使用するデニム生地は、工場で眠っている
「B/C反」です。B/C反とは、一定距離に
基準以上の「キズ」が見つかった生地のことです。
ただし、キズと言っても微細で、
見方を変えれば欠点どころか、むしろ
「生地の個性」とも感じてしまうようなもの。
B/C反ならではの「個性」はデザインにも
落とし込んでおり、前身・後身で絶妙に
異なる色合いを楽しめるようにしました。